

医学研究科から、
ビジネスの世界へ。
学生時代は大学院で薬の研究を行っていました。製薬会社の開発職なども当時の進路の選択肢としてはありましたが、最終的に選んだのは商社という道。研究開発もやりがいがあり興味深い仕事だと考えていましたが、結果が出るまでに非常に長い時間がかかります。それよりも、成果がすぐに数字として現れるビジネスのほうが自分の性には合っているだろう。三洋貿易なら医学や薬学を学ぶ中で得た知識を、直接ではないにせよ生かすこともできる。そう考えて入社を決めました。入社から現在に至るまで、化学品事業部に所属。樹脂メーカーや塗料メーカーをはじめとするお客様と世界各国のサプライヤーの間に立ち、両者のニーズに応えるために日々奔走しています。
商社ビジネスにおいて決して忘れてはならないのは、関わる全方位にメリットのある商売を行うこと。入社1年目、建物の壁用塗料を扱うあるメーカーとの商談で「性能は維持しながら、人体への刺激が少ない塗料をつくりたい」というニーズを聞き出しました。そこで、そのニーズに応えられる素材を世界中から探し、お客様へ提案。受注に成功して新たな取引へつながりました。メーカーは塗料の改良に成功してより良い製品を世の中に送り出せるようになり、サプライヤーは新たな販路の拡大を実現できる。もちろん、三洋貿易の利益も生じますし、優れた製品が市場に出れば一般消費者も嬉しい。ただモノを右から左へ流すだけであれば、商社が介在する必要はありません。お客様の潜在的なニーズや課題を引き出し、それに応えられる商材を世界中から発掘して両者を結びつけることで、世の中に新たな価値を生み出す。それこそが三洋貿易の存在意義なのだと実感できた最初の仕事でした。
全方面を
しあわせにする。
次なる価値を
生み出したい。
メーカーやサプライヤー、そして社会への価値を創出する三洋貿易での仕事は、自分の価値をも大きく高めてくれていると感じます。入社3年目には海外研修生制度を活用して中国に1年間赴任。語学学校で勉強しながら、上海拠点での業務にも関わらせてもらい、世界中のモノを動かすダイナミズムを肌で感じました。ゼロからのスタートだった中国語はビジネスで使用できるレベルまで上達し、帰国して数年経った今も中国・台湾のサプライヤーの窓口を担当しています。昨今、世界中であらゆる製品の環境配慮やサステナビリティ推進が求められ、新たな素材や技術へのニーズは拡大する一方です。そこで当社が持つノウハウやネットワークが、そして自分自身が、新たにどんな価値を生み出せるか。その挑戦をこれからも楽しんでいきたいと思っています。
化学品事業部
山下 将平SHOHEI YAMASHITA