経理がいなければ、
ビジネスは成立しない。
私は現在、財経部の経理グループに所属。経理業務の使命の一つは、三洋貿易グループの事業活動を日次~年次単位で集計・整理し、成績や指標として社内外へ提供すること。私もその一翼を担っています。経理の仕事はミスがないことが大前提で、たとえ1円でも間違えれば会社の信用に関わります。責任の大きさを常に感じる仕事ですが、それがやりがいでもありますね。
また入社当初は、現在の財務グループに所属し、海外から支払われる代金の決済やそれに付随する保証の申請業務、為替取引を担当していました。当たり前ですが、ビジネスは決済が完了して初めて成立します。たとえば、三洋貿易では外貨を調達して商材を買うことが多く、為替相場によっては1日で利益が数百万円変わってくることもある。世の中の状況から各国の要人の発言に至るまで、さまざまな情報を収集して為替市況を予測し、外貨調達のタイミングを見極める。こちらもプレッシャーのかかる仕事ですが、経理とはまた違った面白さがあります。
当社では、財経部を含む管理部門の若手中堅社員に、子会社の監査役を任せるという方針があります。私自身も日本フリーマンという輸入商社の監査役を務めています。会社の状況を把握して、健全な経営を実現することがミッション。たとえばコロナ禍による物流混乱に対しては、現場のヒアリングを通じ、滞りなく供給責任を果たせるか体制をチェック。外貨建て取引の為替リスクについては、認識や対応方針の有り方について、社長や役員に問う場面がありました。
当時、私は26歳。通常は公認会計士や会社役員等、資格や経験のある方が任される役職なので、的外れな提案をして迷惑をかけていないか、ちゃんと職務を全うできているのか、という不安はありました。しかし、この貴重な経験があったからこそ、今、自信を持って仕事に向き合えています。
26歳、監査役。
フットワーク。
管理部門と営業は、
コインの裏表。
正直に言うと、入社当初は商社で働くからには営業をやりたいと考えていました。でも現在は、経理・財務の仕事の面白さ、意義の大きさを感じています。管理部門と営業は、いわばコインの裏表。どちらが欠けても、商社は成り立ちません。商売の最後を担うこの仕事は、非常にやりがいがあります。
将来は、海外拠点のマネージャーをやってみたい。経理や財務だけでなく、人事や総務など、管理部門全体を取りまとめる立場で、自分の力を試してみたいですね。もちろん幅広い知識と経験に加えて、日本とは違う風土や文化の中で逆境にも耐え抜く精神的な強さが必要なポジションだと思います。しかし、個人の裁量とパフォーマンスの影響度が大きい分、やりがいと成長も格別なはず。商社で働く者として、やはり世界を舞台にしていきたいです。
財経部
新堂 高之TAKAYUKI SHINDO
少数精鋭で、社員一人ひとりがモチベーション高く働いていることに魅力を感じて三洋貿易に入社。財経部財務グループで外為・資金業務に携わりながら2020年からは子会社である日本フリーマンの監査役に就任。現在は経理グループに所属する。