“世界”が身近に
ある場所で。
小学校から中学校にかけて、親の仕事の関係で香港に住んでいた時期がありました。異文化との交流が身近な環境だったこともあり、大学では経済学部の国際コースに進学。就職活動でも、日本と海外をつなぐような仕事、海外の人と日常的にコミュニケーションをとるような仕事がしたいと考えて、三洋貿易に入社しました。
入社後の配属は、機械・環境事業部。1年目は粉体や畜産関連の商材を扱うグループで、先輩の下について仕事を学びました。そして、なんとか一通りの仕事を覚えた矢先の2年目。新事業として発足したばかりのバイオマス関連の部署に、突然異動することに。しかも、事務は私一人だけ。8人の営業と一緒に、新部署を形づくることになりました。
バイオマスの部署では主に、ドイツのメーカーから輸入した大型の機械を、国内各地に納入します。長い歴史のある前の部署とは違い、書類のフォーマットも、事務の流れも、何ひとつとして整備されていない状態の中、国内第一号機輸入のための事務手続きをほとんど1人で任されました。ドイツから日本への海上輸送・航空輸送の手配、通関依頼、倉庫会社との連携。社内の運輸保険部門や経理部門、ときには仕入先メーカーの担当の方からもアドバイスをもらい、複雑な手続きをひとつずつクリアしていきました。特に通関手続きでは、一つひとつの製品の用途や材質を説明し、危険物ではないことの証明を受ける必要があります。大小合わせて数百に及ぶ商品のリストを地道に作成し、無事に通関を通った連絡を受けたときの達成感は、今でも忘れられません。
入社2年目の
大仕事。
会社の成長を
支える存在に。
右も左もわからない中でしたが、最初のプロジェクトは、なんとか無事に完了することができました。当時から5年経った今も、バイオマスグループの発電事業の事務は私が一人で担当しています。新たな取引が始まったり、新商材の取り扱いが始まるたびに、いくつもの複雑な事務業務を行う必要がありますが、入社2年目で大きなプロジェクトの事務を一人で担当したことで、どんな仕事も自信を持って臨めるようになりました。
三洋貿易のバイオマス事業は、まだまだ発展途上。事務のプロフェッショナルとして、事業部の成長、会社の成長を、これからもずっと支え続けていけたらと思っています。
業務職
小矢野 由佳YUKA KOYANO