入社3年目、
タイへ。
入社以来、私が所属するのは、ゴム事業部。自動車、IT機器、医療機器…。暮らしの周りから工業製品まで、世界のあらゆる場所で使われるゴム製品の材料となるゴム素材や、関連化学品を取り扱う事業部で、営業として勤務しています。そんな私が特に印象に残っているのは、入社3年目の2014年からスタートしたタイ赴任の経験でしょうか。赴任1年目はとにかく吸収することに必死。タイ語・英語を学びつつ、在庫管理、発注管理の方法を習得しなければならない。また、前任者の異動が決まっていたため、それまでに顧客を引き継ぎ、その関係性を固めておかなければいけない…。任せられると判断したら、年齢にかかわらず任せてみる。そういう文化のある当社ならではですが、赴任2年目には研修生からマネージャーとなり、現地スタッフのマネジメントや現地組織の強化を任せてもらいました。
タイという右も左もわからない国で人脈を形成し、新しいビジネスの芽を育てていく。そのために心がけていたのは、スピードとフットワークの軽さです。交友関係を広げるため、様々な場所に顔を出しましたが、子どもの頃から熱中していたバスケットボールの現地クラブも探して、入会しました。大手ボールメーカーとの契約を勝ち取るきっかけになったのも、そのクラブ。クラブの仲間から、そのメーカーの工場がタイにあることを聞き、ゼロから開拓。現地法人から日本のキーマンを紹介され、日本での商談をまとめた後、タイで正式に契約を結ぶことができました。その成功の裏には、高品質なゴムを低コストで販売することに合意してくれた海外メーカーの存在もあります。相対する方の信頼を得るコツも、その人の求めるものをいち早く察知し、迅速に提供すること。“速攻!”が有効なのは、バスケも、ビジネスも一緒です。
武器は、スピードと
フットワーク。
大きな裁量、期待、
やりがいの先に
このプロジェクトは2019年の帰国をもって後任に引き継ぎましたが、売上高は大幅にアップ。大手メーカーに採用されたことにより、他のボールメーカーとの商談が進むなど、その“芽”は順調に育っています。現在の私はというと名古屋に勤務し、東海エリアのクライアントに合成ゴム等の原料を提供しています。東海エリアは自動車メーカーなど、グローバルかつ、取引額の大きなクライアントが多く、そんなエリアを任せてもらえていることを、嬉しく思います。先日もある商談を成立させ、社長から直々に電話で激励の言葉を頂きましたが、日々、働く中で大きな裁量、大きな期待をいただき、何より大きなやりがいを感じられています。直近の目標は、東海エリアのゴム事業部の売上・利益を3年以内に2倍以上に伸ばすことですが、海外拠点との取引を増やしていくなど、やりたいことはまだまだあります。せっかくそれができる場所にいるのですからね。そのチャンスを活かさない手はないですよ。
ゴム事業部
藤本 和也KAZUYA FUJIMOTO